アラフォー夫婦の妊活サーフィンライフ

妊活(不妊治療)、サーフィン、ペット(犬・マルプー)、日々の出来事をつぶやきます。

胆嚢炎治療記① 入院

JARMeCでの精密検査

膵炎で退院してから一週間後、JARMeCで胆嚢の精密検査を行いました。CTは結局必要なかったみたいで、血液検査、X線検査、超音波検査を行いました。

胆嚢粘液嚢腫は進行すると、超音波検査で胆嚢の断画像が「キウイフルーツ」のように見えるのですが、うちのワンコの場合はそこまで進行していないが、やはり胆泥はそれなりに詰まっている模様です。あと、肝臓も少し腫れているようです。

この日の血液検査の結果、2日前に掛かりつけの病院でALP(主に胆嚢からでる酵素)が6,336だったのが、24,182まで急上昇してしまうという尋常ではない値になっていました。他の血液検査の項目値も一つ一つ医師から説明があったのですが、ALTの値と総コレステロールが高いといわれた以外はショックすぎて覚えていません。

ALPのみ時系列で記載すると、下記のように膵炎入院時から約26倍となってしまっています。検査の機械の差は少しあるかもしれませんと言われましたが、2万オーバーという異常な値であることには変わりありません。

8/4 膵炎入院時 921
8/6 膵炎入院中 3,016
8/8 膵炎入院中 3,872
8/9 膵炎退院時 4,492
8/13 経過検査 6,336
8/15 JARMeC 24,182 
※うちのワンコは以前よりALPの値は高めです。標準値は23~212。

 

膵臓は「膵液」という消化液をつくり、十二指腸へ送り出すはたらきをしていますが、膵炎を発症すると膵液が逆流して漏れて、近くにある臓器まで炎症してしまうことがあります。膵液は非常に強いアルカリ性の消化酵素で、周囲の組織を消化するように溶かしてしまいます(進行すると多臓器不全となる)。

うちのワンコの場合は胃や腸は問題なかったので、精密検査の結果、膵炎により一時的に胆嚢まで詰まってしまい、胆管閉塞を起こして胆嚢炎になってしまったのではないかとのことです。膵炎で入院時、総ビリルビン(T-Bill)の値が高く黄疸が出てしまっていましたが、今はT-Billの値は正常値となっているので、胆管のつまりは解消されているとの見解でした。

参考:https://wanpedia.com/dog-pancreas/

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参考:https://www.koinuno-heya.com/byouki/syoukaki/kansui/tannou-syougai.html

 

入院

JARMeCの主治医から、胆嚢粘液嚢腫は今すぐ手術をして胆嚢を摘出するレベルではないが、いつまた膵炎が再発して胆嚢に障害が起きてしまうか分からないので、早めに胆嚢を摘出したほうが良いと診断されました。一般症状、血液検査、エコー、X線検査により、胆嚢粘液嚢腫と診断された場合、50~60%の割合で胆嚢破裂を起こすと報告されており、胆嚢破裂を発症すると予後が極めて悪くなるので、外科手術をJARMeCでは提案しているそうです。

↓ JARMeCの胆嚢粘液嚢腫の治療方針資料です
https://www.jarmec.jp/images/information/gastroenterology_2.pdf

うちのワンコは何年か前から、胆泥症の予防のためにスカパールとウルソという胆嚢治療薬を飲ませていても尚、胆嚢につまりがあるので内科的治療よりも外科手術を勧められたのもあるかもしれません。

JARMeCに行く前に胆嚢粘液嚢腫について掛かりつけ医に色々と相談しており、胆嚢摘出をすぐに行ったほうが良いレベルでも血液検査の結果次第では手術ができず、残念な結果になってしまった子もいるそうなので、血液検査の値が落ち着いている今、手術を勧められたらやると決めていました。

手術可能な日を最短で調べてもらうと、ラッキーなことに翌日にたまたま空きがあったので、翌日手術となりました。精密検査に行きましたが、即入院となりました・・・。

補足1

胆汁が粘性を持った「胆泥」と、「胆嚢粘液嚢腫」は基本的には異なる疾患で、胆泥症が進行すると胆嚢粘液嚢腫になるわけではないようです。胆嚢粘液嚢腫の疾患で胆泥が溜まっていない疾患は殆どないので、関連性を否定することはできないそうです。

補足2

ALPの値が高い = 胆嚢障害ではなく、胆管道疾患以外に、クッシング症候群、骨疾患(癌など)が疑われるそうですが、うちのワンコは過去の治療歴から、クッシング症候群、骨疾患ではないとの診断でした。

 

本当に手術を行ったほうがいいのかな??この決断が間違いではありませんように!!